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・ イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法
・ イラクにおける自衛隊の部隊等による対応措置を直ちに終了させるためのイラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法を廃止する法律案


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イラク -狼の谷- : ウィキペディア日本語版
イラク -狼の谷-[いらくおおかみのたに]

イラク -狼の谷-』(原題: ''Kurtlar Vadisi Irak'', 英題: ''Valley of the Wolves Iraq'')は、2006年トルコ映画トルコの人気テレビドラマシリーズ『狼の谷』(Kurtlar Vadisi)の映画化。
トルコ映画史上最大の製作費13兆4500万トルコリラ(約1000万米ドル)が費やされ、2006年2月に封切られるや、トルコ映画史上最大の動員数を記録した。エルドアン首相らトルコ政府首脳も鑑賞したという。トルコ国内で2210万米ドル、ヨーロッパ各国で280万米ドル、計2490万ドルにのぼる収益を上げている。日本では、暴力的描写のためPG-12(12歳未満の鑑賞には成人保護者の同伴が適当)に指定され、2007年6月23日から公開された。
== あらすじ ==
2003年7月4日、イラク北部のスレイマニエで、サム・マーシャル率いる米軍部隊がトルコ特殊部隊本部を襲撃、兵士ら11人を拘束して、顔が見えないように頭にフード(布袋)をかぶせて連行するという事件(フード事件)が起こった。そのとき連行された将校スレイマン・アスランは、友人ポラットに屈辱の恨みを晴らしてくれと書き残して、事件後に自殺した。
トルコの元諜報員ポラット・アレムダルは、メナティとクルド系トルコ人アブデュレーの2人の部下を伴って、車でトルコからイラクへ向かった。一行はいずれも特殊部隊の出身だ。国境では、クルド人自治区民兵検問を張っていた。ポラット一行は、怪しいとにらまれて車を調べられそうになり、民兵たちを射殺してイラク・クルド人自治区へ入った。
北部のアラブ人の村では、導師ケルクーキ師の養女レイラの婚礼が行われようとしていた。祝宴が始まる夜を待ち構えていたマーシャル、ダンテら米軍部隊は、銃による祝砲が聞こえるとただちに式場を包囲して、関係者をテロリスト容疑で取調べ、連行しようとした。米兵の誤射により幼児アリが射殺されると式場は大混乱になり、銃撃戦で双方に死傷者が出た。レイラの新郎も射殺された。
ハリルトン・ホテルについたポラット一行は食堂で夕食をとる。それをかぎつけたクルド民兵がかけつけてポラットたちを連行しようとするが、ポラットはホテルの支配人を呼べという。ポラットは、支配人フェンダー氏に「ホテルに爆弾をしかけた。サム・マーシャルを呼べ。」と脅す。マーシャルは、クルド人児童たちとのパーティーをキャンセルしてホテルに急行。ポラットは名を告げて、ホテルを爆破されたくなければ、兵たちともどもフード(布袋)をかぶって報道陣の前に立て、とマーシャルに迫る。マーシャルは、これがフード事件の雪辱と悟るが、卑怯にもクルド人児童30人をホテルに連れてこさせ、人質同然とする。ポラットらはマーシャルの卑劣さに憤るが、ホテルを悠然と後にする。
例の婚礼関係者の一部をコンテナ車で輸送する途中、ダンテは機関銃でコンテナを穴だらけにして連行されてきた人々を殺戮した。良心的な将校が抗議すると、ダンテは彼をも射殺する。復讐するというレイラをなだめ諭すケルクーキ師。
アブグレイブ刑務所では、悪徳医師がイラク人捕虜の体から臓器を取り出してイスラエルなどに横流ししている。到着したコンテナ車の人々が射殺されているのを見て、その医師は「遺体の臓器は使えない」とダンテに抗議する。アブグレイブ刑務所では、捕虜にホースで放水するなどのひどい虐待が行われていた。リンディ・イングランドと思われる女性兵士が捕虜を引き出して人間ピラミッドにする虐待を加えている。
トルコマン(イラクのトルコ系住民)であるエルハンが一行に加わり、彼の手引きで、ポラット一行はトルコ系指導者ハサンの家に隠れる。ハサンによると、バザールでマーシャルとクルド・アラブ・トルコ指導者の三者会談が行われるという。
バザールのある店で会談するマーシャルと三人の指導者。先日の婚礼で息子アリを殺された父親が米兵たちに近づく。レイラが来て彼を止めようとするが、彼は聞かない。その父親は米兵のそばで爆破スイッチを押して自爆した。惨状に人々が逃げ惑うバザールの広場。マーシャルを狙って来ていたポラットたちは、米兵たちと銃撃戦を繰り広げ、逃げさる。
ポラットの正体を調査したダンテはマーシャルに告げ、マーシャルはトルコ系指導者ハサンを家に呼びつけた。マーシャルはハサンを射殺し、米軍部隊がハサンの家を襲撃する。逃げ出したポラット一行は、あのレイラと出会って家にかくまわれる。
クルド人の集会。指導者はマーシャルの功績を賞賛し、サッダーム・フセインの大統領官邸にあったピアノを彼に贈ると発表する。二人は小声で語らう。「トルコは片付けた。次はアラブだ。」 夜、列車でピアノが運ばれてくる。列車に飛び移り、細工をするポラット一行。
武装組織がジャーナリストを公開斬首しようとしている。そこに導師ケルクーキ師が現われて、敵と同類になるな、とイスラムの教えを説きながら諭す。彼は忍耐の大切さを説く。
一方、マーシャルは、クルド人指導者を家に呼び、導師は「アメリカに逆らう人物、つまりテロリスト」だから逮捕しろ、と指示する。クルド人指導者は、先祖代々、導師のおかげで生活ができているから、関与したくないとおそるおそる断る。
マーシャルが家に届いたピアノを弾こうとすると、爆発するピアノ。マーシャルの家が吹き飛んだと聞いて、人殺しが死んだと喜ぶレイラとポラットの手下たち。ポラットは、今後の追及を避けるために村に逃げようと、レイラに助言する。
街から離れたある村に、ポラット一行とレイラは逃げてきた。夜、米軍部隊が村を襲撃してきた。マーシャルは間一髪生きていたのだ。逃げ惑う村人たちを虐殺する米軍。銃撃戦の末、ポラット一行は米軍部隊をほとんど倒した。レイラは、夫からもらった家宝の短刀でダンテを刺し殺すが、マーシャルに射殺される。ポラットとマーシャルの一騎打ち。ポラットはマーシャルの胸にナイフをうずめる。もうすぐ朝だ。(了)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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